第213話
SPコミックス第64巻
2万5千年の荒野
脚本協力きむらはじめ
発表年1984
2日後に運転開始を控えていたG&E(ガス&エレクトロニック)社・ヤーマス原子力発電所では、トラブルが続出していた。安全課長のコモン・バリーは運転開始延期を進言したが、利益優先の経営陣の耳には入らない。そして彼の不安は的中する。運転開始当日、原子炉が暴走し始めたのだ。爆発により、ロスの街を2万5千年の荒野にしてしまうかもしれない最悪の事態が勃発する。爆発を防ぐにはパイプを撃ち抜き、緊急冷却水で温度を下げるしかないが、神技のような狙撃の腕前を持つ超人でなければ不可能。偶然ゴルゴの狙撃現場を目撃したバリーは、その腕を見込んで、自らの命を懸けて任務を依頼する。
標的 | G&E社会長 リーバマン/ステンレスパイプ | |
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依頼人 | 不明/ヤーマス原子力発電所安全課長 コモン・バリー | |
報酬 | 不明/50万ドル+自らの命 | |
射程 | 推定500メートル/推定20メートル | |
射撃数 | 2発 | |
SEX | 0人 | |
任務地 | アメリカ・南カリフォルニア | |
見所 | 原発の問題点と事故の恐ろしさを見せつける作品。自らの命を投げ打ってまで原発事故を阻止しようと奮闘した技術者・バリーへ、ゴルゴは人生最後の一服となるタバコに火をつけてやる。心に響く名場面だ。 |