トップ  >  【手塚治虫文化賞】マンガ大賞受賞作『鼻紙写楽』、そして伝説の作家「一ノ関圭」とは? 続編の掲載も決定! ( 2016/04/27 )
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2016.04.27

【手塚治虫文化賞】マンガ大賞受賞作『鼻紙写楽』、そして伝説の作家「一ノ関圭」とは? 続編の掲載も決定!

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第20回手塚治虫文化賞にて「マンガ大賞」に輝いた、一ノ関圭『鼻紙写楽』




2003~2009年にかけて発表され、大幅加筆を経て2015年3月に単行本化された際には、そうそうたる漫画家たちが歓喜の声を上げたという"伝説の一作"である。それほどの反響を呼び、このたび受賞となった『鼻紙写楽』、そして漫画家・一ノ関圭とはいったい...?





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一ノ関圭は、1975年に『らんぷの下』で衝撃的なデビューを飾ったのち、ビッグコミック誌を中心に短編を発表。その圧倒的な画力と高い完成度は、数多くの漫画家が「憧れの作家」として名前を挙げるほどだが、あまりに寡作なために"幻の漫画家"といわれてきた。




なにしろ単行本として残っているのは、デビュー作などを収録した『らんぷの下』(文庫版)、幻の浮世絵師・二代目歌川広重の生涯を描いた連作などで構成される『茶箱広重』(文庫版)の2冊のみである。





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その一ノ関圭が送り出した、なんと24年ぶりという新刊『鼻紙写楽』は、歌舞伎と浮世絵を題材にした連作だ。芝居小屋の下働きから見習い同心になった勝十郎が追う連続幼女殺しのミステリー、のちに"東洲斎写楽"の名で知られることになる絵師・伊三次と五代目市川団十郎の娘・ひわの出会い、そして団十郎の息子・徳蔵と、付き人・卯の吉の物語。それらが複雑に絡み合う、情念あふれるドラマとなっている。着物や布の美しい質感、こだわり抜いた1コマ1コマの構図、張り巡らされた伏線と人間関係......挙げればキリがないほど、見どころの詰まった一作なのである。





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そして......【続編掲載決定!】




このたび手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した『鼻紙写楽』、実はすでに続編の執筆は進んでいて、ビッグコミック増刊号にて秋ごろ掲載される予定となっている。"伝説の作家"が描き出す驚異の筆致、続編掲載前にぜひ単行本でご覧あれ!!!!





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(ビッグコミック編集部)

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鼻紙写楽 一ノ関圭

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【初出:コミスン 2016.04.27】

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